昨今、「ショールーム」と言われる店舗が増えている傾向にあります。

ショールームとは、自社商品を展示して多くの人に広めるための場所です。

商品の販売は行わず、主に顧客体験の場として提供する新しい販売手法でもあります。

そのため、売らない店舗とも言われています。

本記事では、ショールームが注目を浴びている理由と5つのメリットをまとめました。

店舗のショールーム化をご検討されている、経営者様の参考になれば幸いです。

店舗のショールーム化が注目を浴びている理由

店舗のショールーム化が注目を浴びている理由は、時代の変化やITの進化による要因が大きく関係しています。

2つの理由をご紹介いたします。

ショールーミング化で実店舗の購入率が減少している

ショールーミング化とは、顧客が実店舗に店を運んで商品の詳細や仕様を確認し、後にECサイトで消費活動を行うことです。

実店舗よりもECサイトのほうが安く売られていることが多いため、実店舗での購買率が減少しています。

詳しくは下記の記事にまとめていますので、一度ご覧になってみてください。

ショールーミングが小売業にもたらす影響|実店舗に求められる対策とは?

実店舗に足を運ばなくなっている

ショールーミング化に加え、そもそも実店舗に足を運ぶ人が少なくなっています。

これはAmazonや楽天市場など、ECサイトの発展で買い物を楽に済ますことができているからです。

ECサイトは、スマホ1つで簡単に買い物ができるため、消費者からすれば楽な事この上ありません。

そのため、実店舗で買い物をする人が減少しているのです。

店舗がショールーム化する5つのメリット

ECサイトの発展による事情から、店舗のショールーム化が増えつつあります。

では、店舗のショールーム化は、具体的にどういったメリットをもたらしてくれるのでしょうか?

5つの理由をまとめました。

商品をその場で体験できて顧客の体験価値が上がる

ショールームでは、ECサイトにはない体験をその場で提供してあげることができます。

例えば、家電用具を思い浮かべてみてください。

家電用具をECサイトで購入する場合、商品の写真や動画を見ることはできても、自分自身で使うことはできません。

そのため、完璧なイメージができずに購入を躊躇されてしまう人もいます。

しかし、ショールームはその場で体験ができるので、顧客からしても商品のイメージが掴みやすくなります。

また、同時に顧客の体験価値も上昇し、より購買意欲を上げられます。

商品の見栄えがよくなる

実店舗の商品販売は、同じ商品を複数並べなければいけないこともあり、陳列が乱れがちです。※店員が整理しても、顧客が触れることですぐに乱れることが多い。

しかし、ショールームになれば、基本的に1型1点の陳列だけで済ませられるため、そんなに乱れることはありません。

例えば、興味のある商品を見つけても、売場の雑さで何となく汚く感じてしまい、購買意欲を失うことがあります。

そのため、商品の見栄えは意外と重要なことなのです。

スタッフが作業に集中できる

実店舗でスタッフが行う作業は、レジや商品の陳列、説明まで色々あります。

例えば、他の作業をやっていても、お客様から声を掛けられたら、その都度作業を中止しなければなりません。

そのため、作業ペースが乱れてしまいます。

しかし、ショールーム化すれば、実店舗に比べて作業量が減るため、1つの作業(主に接客)に集中しやすくなります。

スタッフの精神的な面も踏まえると、ショールーム化の1つのメリットと言えるでしょう。

配送作業の効率化

配送サービスに対応している店舗の場合、宅配便の送付状を書いたり商品を箱に詰めたりと作業が増えます。

商品を売らないショールームの場合、店舗内で配送作業を行う必要はなくなります。

配送作業は配送業者に任せればいいので、店舗側の負担を減らすことができます。

店舗面積の縮小と在庫圧縮

ショールームは顧客体験の場として設ける店舗なので、在庫の管理に悩まされる心配はありません。

また、在庫を確保するスペースが無くなることで店舗面積も縮小できます。

例えば、大きい家電用具だと収納スペースを広くする必要があるため、その分土地代も高くなってきます。

しかし、ショールームは基本的に本部や配送センターでの管理となります。

そのため、店舗面積を縮小することができ、同時に土地代のコストカットにも繋がるのです。

まとめ

今回は、店舗のショールーム化が注目を浴びている理由と5つのメリットを解説いたしました。

ただ、必ずしも良いことばかりではなく、店頭売上が立たない状況での導入は難しいなど、課題もあります。

すぐに実践しようと思っても、そう簡単には上手くいかないでしょう。

しかし、昨今では5Gの導入や新型コロナウイルスの感染拡大化もあるため、今後さらにECサイトの需要が伸びていくことが予想されます。

そうしたとき、ECサイトと差別化ができる手法を展開していく必要があります。

そして、その1つに今回お話した「ショールーム化」があることを覚えておいてもらえると幸いです。