昨今では、キャッシュレスという言葉が当たり前のように使われています。
しかし、キャッシュレスを耳にしたことがあっても、詳しくは知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では初心者向けにキャッシュレスの仕組み・種類をわかりやすくまとめました。
キャッシュレスとは?
キャッシュレスとは、硬貨や貨幣を使用せずに決済を行う方法です。
現金(キャッシュ)と不要(レス)をかけ合わせて、キャッシュレスと呼ばれております。
現金不要と聞くと、主に銀行振込や小切手・手形を思い浮かべがちですが、これらを含めて言われることはあまりありません。
銀行振込等も分類上はキャッシュレスに含まれますが、どちらかというなら消費者が日常的に行う決済方法が該当します。
代表例として、クレジットカードや電子マネーなどが挙げられます。
詳しくは後述する「キャッシュレス決済の種類一覧」で解説いたします。
キャッシュレス決済の仕組み
キャッシュレスには、主に3パターンの決済方法があります。
即時決済
即時払いは、商品を購入したタイミングで口座からお金が引き落とされる仕組みです。
デビットカードが該当します。
前払い
前払いは、カードや携帯電話などに予め現金をチャージし、決済時にチャージした金額から支払われる仕組みです。
Suicaやnanacoなど、電子マネー全般が該当します。
後払い
後払いは、その場ではお金が引き落とされず、指定の支払い日に銀行口座からまとめて引き落とされる仕組みです。
クレジットカードが該当します。
キャッシュレス決済の種類一覧
「キャッシュレスとは?」や「キャッシュレス決済の仕組み」で挙げましたが、キャッシュレスには様々な種類があります。
ぞれぞれの種類、特徴をより詳しく解説していきます。
クレジットカード
クレジットカードは、決済時にお金が落とされるのではなく、カード会社が毎月指定する日に口座から引き落とされます。
すぐに口座から落とされるわけではないので、緊急時における決済でもスムーズに済ませられるのがポイントです。
また、スーパーなどの店舗を始め、公共料金や国民健康保険の支払いなど、幅広く利用できます。
これに加え、2019年における日本国内のキャッシュレス決済比率「26.8%」の内、24.0%はクレジットカードが締めております。
参照元:経済産業省
そのため、キャッシュレスの代名詞と言っても過言ではありません。
デビットカード
デビットカードは、決済と同時に銀行口座からお金が引き落とされます。
即払いなので緊急時には弱いですが、クレジットカードとは違って審査不要のケースがほとんどです。
大人だけではなく、未成年でも気軽に使うことができます。
例えば、海外留学するときとかにデビットカードがあると、現地通貨を引き出せるなどのメリットがあります。
そのため、未成年の人でも持てるのは、クレジットカードにはない魅力と言えるでしょう。
電子マネー
電子マネーは、前もって携帯端末や専用のカードに現金をチャージすることで、チャージした分だけ買い物に使うことができます。
例:5,000円をチャージした場合、5,000円分の利用が可能
WAONやnanacoなど店舗で使える「流通タイプ」、SuicaやPASMOなど交通施設で使える「交通タイプ」と2種類に分かれております。
チャージした分の金額しか使えないので、クレジットカードやデビットカードのように使いすぎる心配はありません。
ただし、チャージできる金額は2万~5万円と限度があるので、大金が発生する買い物には向いていないでしょう。
また、支払いの際は、専用の端末にかざすのが特徴的です。
身近な例だと、駅の改札やコンビニが挙げられます。
QRコード決済
QRコード決済は、携帯端末にダウンロードした専用の決済アプリを用いて、QRコードで支払いをする決済方法です。
決済を行う際は、以下の2パターンあります。
- ユーザー側が所持する携帯端末に表示されたQRコードを店側が読み取る
- 店側が掲示するQRコードをユーザー側の端末で読み取る
また、決済するときの準備は、電子マネーのように金額をチャージするか、クレジットカードやデビットカードと連動させるの2パターンが挙げられます。
そのため、「即時払い・前払い・後払い」といずれのパターンでも決済が可能です。
キャッシュレスのメリットは?
キャッシュレスの一番のメリットは、支払いが楽になることでしょうか。
現金を出し入れする手間がなくなり、スピーディーに決済できます。
他にもポイントの還元を受けられたり、お金の収支を把握しやすくなったりと様々な恩恵を受けられます。
ただ、カードの盗難やサイバー攻撃を心配する声やITに慣れていないなどの理由から、日本での普及率は低い傾向にあります。
まとめ
日本のキャッシュレスは、中国や欧米諸国に比べるとまだまだ普及率は低いです。
しかし、年々少しずつではありますが、利用率は増えております。
今後、より需要が高くなることが予想されます。
また、キャッシュレスが普及することで、小売業界でも対応が積極的な導入が求められていくでしょう。
この内容については、別途まとめていますので、よろしければ一度ご覧になってみてください。